口唇裂・口蓋裂
口唇裂(こうしんれつ)
もともとどんな人でも唇は左右に別れています。おなかの中で赤ちゃんが成長するにしたがって左右がつながり唇となります。口唇裂は様々な要因が考えられるため一概に遺伝とは言い切れません。
口蓋裂(こうがいれつ)
はじめは鼻と口の境はありません。成長するにしたがって口蓋突起が左右から伸び口蓋(こうがい:うわあご)を形成します。口蓋が形成されることによって鼻と口が分かれることになります。口蓋裂は様々な要因によって鼻と口が完全に分かれず生まれる症状です。口蓋裂も口唇裂と同じく遺伝だけが原因とは限りません。
口唇裂・口蓋裂は治ります
日本での口唇裂・口蓋裂の頻度は500〜700人に一人と白人、黒人と比べると比較的高い頻度といえますが、適切な治療をおこなうことにより改善されます。治療に関しては外科手術と矯正治療を併用します。状況により、補綴治療、耳鼻科疾患の治療が行われます。
口唇裂・口蓋裂治療例
片側口唇顎口蓋裂

両側口唇顎口蓋裂

片側口唇顎口蓋裂

口唇裂・口蓋裂は、矯正の専門医院へ行くことに不安を覚えられる患者さんも多いのですが、安心してご相談下さい。
口唇裂・口蓋裂 Q&A
- 口唇裂・口蓋裂の症状にはどのようなものがありますか?
- 手術をおこなう時期はいつ頃がよいのでしょうか?
- 口唇裂・口蓋裂は子供の成長に影響しますか?
- 他の病気などを併発することはありますか?
- 治療の期間や治療費は?
Question1:口唇裂・口蓋裂の症状にはどのようなものがありますか?
破裂の部位、片側性か両側性かによって分類されます。部位は口唇、顎(歯槽)、口蓋(軟口蓋と硬口蓋)です。たとえば、口唇裂のみ、右側の唇+顎+口蓋裂、軟口蓋裂のみのような症状があります。
Question2:手術をおこなう時期はいつ頃がよいのでしょうか?
※治療開始時期については非常に重要な問題です。あくまで参考とし、必ず専門医に相談されることをおすすめ致します。
| 時期 | 年齢 | 治療内容 |
| 口唇形成術 | 4ヶ月 | 口蓋裂の場合は拡大床、Hotz床を装着 |
| 軟口蓋形成術 | 1.5歳 | 口唇の形成、軟口蓋の閉鎖手術(Perko法) |
| 硬口蓋形成術 | 4.5〜5歳 | 硬口蓋の閉鎖手術 |
Question3:口唇裂・口蓋裂は子供の成長に影響しますか?
歯の萌出、顎骨の成長の障害となる場合、哺乳障害、発音障害を起こす場合があります。したがって適切な一貫した管理が大切です。
Question4:他の病気などを併発することはありますか?
鼻咽頭の疾患を起こすことがあります。また、口唇裂、口蓋裂が他の先天異常の1つの症候として表れることがあります。
Question5:治療の期間や治療費は?
口唇裂、口蓋裂の矯正治療には保険が適用されます。また、自己負担分についても公費負担の補助があります。